1to5システムについて書かれたページを探したけど、見つからなかったので書きます。
これ、かなり大事なことなのに、解説ページが無い……。なんということだ…w
初心者向けにざっくり書きます。
1to5システムとは?
dota2をやっていると、「1番が育てば勝つ」「3番は固いヒーローがいい」「pos2は難しい」「pos5はお金がキツイ」などなどの話しを耳にします。他にも「Carryはジャガーノートで」「MidはZeus」「4番サポートはGankしてね」などなど。これらに出てくる「1番」「3番」「pos2」「pos5」「Carry」「Mid」「4番サポート」などは1to5システムのポジションを表しています。
1to5システムとは、簡単に言うと、「ファームの依存度」「ファームの優先度」のことです。
dota2の試合中に得られる経験値やお金には限りがあります。限りがあるので、それらを誰に優先的に割り振るか、ということが重要になってきます。
ヒーロー自身のスキル自体が強ければ、アイテムを買わなくても、スキルでダメージを出せたり、スタンが強かったりして、役に立てるので、そのようなヒーローはファームの依存度は低く、ファームの優先度は低くなります。
逆に、最初は弱いのだけど、アイテムをたくさん買うと他のヒーローよりもより強くなるヒーローは、ファームの依存度が高く、ファームの優先度が高くなります。
ヒーローごとに違ってくるし、チーム構成でも違ってきます。
このファーム依存度、ファーム優先度によって、まず大きく分けられるのが、CoreとSupportです。通常は、Coreが3人でSupportが2人です。Coreがお金を稼いでアイテムを買って強くなり、Supportはそのためのサポートをする、という役割分担になります。
そしてこれをさらに細かく分けたのが「1to5システム」で、チームの5人に、ファーム依存度、ファーム優先度の高い順に1番、2番、3番、4番、5番と順番をつけて、ファーム優先度依存度がわかりやすくしよう、としたものです。
1番がCarry、2番がMid、3番がOffCore、4番が4番サポ(4番サポート)、5番が5番サポ(5番サポート、Hard Support)、このように呼ばれると思っておいてください。違う呼ばれ方をすることもありますけど、大体は通じます。(3番が一番わかれる気がします。3番は「3番」と言われたり、オフレーナーといわれたりもしますかね。)
現時点のdota2では、主に、Safelaneに1番Carryと5番サポ、MidはMid1人、Offlaneに3番OffCoreと4番サポが行きます。これが原則の形です。戦略によっては、SafelaneとOfflaneが逆になることもあるし、OfflaneはOffCore1人で、Safelaneに1番Carryと4番5番サポの3人が行くこともあります。
SafelaneとOfflaneは、CoreとSupportの組み合わせになり、CoreがLH(ラストヒット)をとってお金を稼ぎ、SupportはCoreにLHを譲り、敵ヒーローをハラス(敵ヒーローに攻撃すること)したり、スタンやスローをかけて、敵ヒーローがLHをとるのを邪魔したり、敵ヒーローがこちらのCoreのLHを邪魔するのを邪魔したりします。また、Coreのために、中立クリープをスタックしたり、プルしたりもします。また、WardやSentryを買って置くのも通常はSupportの仕事になります。特に5番サポートは、無料のWardだけじゃなく、有料のSentryを買うことを求められます。
ときには、敵にキルされそうになっているCoreを助けるために、Supportが犠牲になることもあります。Coreの命の方が大事なのです(笑)いや、ホントに(笑)
1番 Carry
チーム内で1番稼ぐ必要があり、ファーム依存度、優先度が最も高いポジションです。主に、お金がない最初は非常に弱く、お金を貯めるためにファームを続け、お金が貯まり、アイテムが揃うとチームで一番強くなります。最終的にゲームを勝利に導く(Carryする)ポジションになります。
2番 Mid
Midlaneで1人で対面ヒーローと戦います。1対1の対決です。チームで最も早くレベルが上がりやすく強くなりやすいポジションです。Carryが育つまでの序盤から中盤までを支え、終盤は、Carryと共に戦闘の中心になるポジションです。主に、レベル6になったときに使えるようになるUltが強いヒーローが選ばれやすいです。また、SafelaneやOfflaneにGankすることも多く、Gank性能が高いヒーローも選ばれやすいポジションです。Carryと同様に、ファーム依存度が高いヒーローも選ばれることがあります。
3番 OffCore(Offlaner、3番)
通常は、対面に敵のCarryと5番サポートがいるので、敵のCarryが育つのを邪魔する役割になります。体力が多く固いヒーローや、エスケープ力が高いヒーロー、イニシエート力が高いヒーローが選ばれやすいポジションです。Farmをしてもいいですが、1番や2番がFarmしているときは譲りましょう。また、Midとともに、Carryが育つまでの序盤から中盤までを支える役割になります。
4番 4番Support(ソフトサポート)
主に、OfflaneでOffCoreをサポートするポジションです。5番サポートよりも、お金を稼げるので、アイテムを買うと強くなりやすいヒーローが選ばれやすいポジションです。また、序盤から、あちこちのレーンに動いてGankするヒーローが選ばれることも多いです。チーム構成や戦略によって、一番いろいろなパターンがあると思います。
5番 5番Support(ハードサポート)
主に、SafelaneでCarryをサポートするポジションです。序盤のCarryは弱いので、Carryを守り育てることが重要になりますし、お金はできるだけCarryに譲りたいし、Carryを助けるために、CarryにTangoやHealing Salveをあげたり、Observer Ward(現在は無料)やSentry Wardを買う必要があり、とにかくお金が無い!ということが多いポジションです。そのため、お金が無く、アイテムが無くてもスキルの強さで戦えるヒーローが選ばれることが多いです。
次に、それぞれのポジションで、どのようなヒーローが選ばれやすいか、リストアップしてみます。
ただし、数か月後にはいくつか変わってくると思いますし、ここのリストとは違うポジションにいくこともあります。
初心者が、自分が選んだヒーローは主にどのポジションになるか、というの判断するときの参考にして欲しい、というリストです。
1番 Carry
Chaos Knight、Lifestealer、Lycan、Sven、Wraith King
Anti-Mage、Bloodseeker、Clinkz、Drow Ranger、Ember Spirit、Faceless Void、Gyrocopter、Juggernaut、Luna、Medusa、Mirana、Monkey King、Morphling、Naga Siren、Phantom Assassin、Phantom Lancer、Razor、Slark、Sniper、Spectre、Terrorblade、Troll Warlord、Ursa、Venomancer
Queen of Pain
2番 Mid
Alchemist、Dragon Knight、Huskar、Kunkka
Arc Warden、Broodmother、Clinkz、Ember Spirit、Medusa、Meepo、Mirana、Monkey King、Morphling、Razor、Shadow Fiend、Sniper、Templar Assassin、Viper
Death Prophet、Invoker、Leshrac、Lina、Necrophos、Outworld Devourer、Puck、Pugna、Queen of Pain、Skywrath Mage、Storm Spirit、Tinker、Visage、Void Spirit、Windranger、、、、
3番 OffCore(Offlaner、3番)
Abaddon、Axe、Beastmaster、Brewmaster、Bristleback、Centaur Warrunner、Doom、Dragon Knight、Earthshaker、Legion Commander、Magnus、Mars、Night Stalker、Omniknight、Sand King、Tidehunter、Timbersaw、Underlord、Tiny、Wraith King
Broodmother、Clinkz、Ember Spirit、Lone Druid、Mirana、Pangolier、Razor、Venomancer、Viper、Weaver
Batrider、Enigma、Necrophos、Pugna、Visage、Void Spirit、Zeus
4番 4番Support(ソフトサポート)
Clockwerk、Earth Spirit、Earthshaker、Elder Titan、Io、Omniknight、Phoenix、Pudge、Slardar、Snapfire、Spirit Breaker、Treant Protector、Tusk、Undying
Bounty Hunter、Mirana、Nyx Assassin、Riki、Vengeful Spirit、Venomancer
Ancient Apparition、Batrider、Dark Seer、Dark Willow、Dazzle、Disruptor、Enchantress、Enigma、Invoker、Jakiro、Keeper of the Light、Leshrac、Lina、Lion、Nature's Prophet、Ogre Magi、Oracle、Puck、Pugna、Rubick、Shadow Demon、Silencer、Skywrath Mage、Techies、Visage、Windranger、Winter Wyvern、Zeus
5番 5番Support(ハードサポート)
Io、Treant Protector、Undying
Mirana、Vengeful Spirit、Venomancer
Ancient Apparition、Bane、Chen、Crystal Maiden、Dark Seer、Dark Willow、Dazzle、Disruptor、Enchantress、Grimstroke、Jakiro、Keeper of the Light、Lich、Lion、Ogre Magi、Oracle、Pugna、Rubick、Shadow Shaman、Skywrath Mage、Warlock、Winter Wyvern、Witch Doctor、Zeus
作ってみて思いましたけど、4番5番のサポートは特に分け方が難しいです。どちらかにしか入れていないヒーローもいますが、5番サポできるヒーローは、4番サポもできる場合が多いです。4番サポは、結構なんでもありですが、5番サポは、序盤のレーン戦でCarryを守れる強さが求められます。4番は、火力やGank力、スタンなどのディセイブルを求められることが多いと思います。
Midも、たまにというか、ちょいちょいというか、普通Midをやらないヒーローが選ばれることがありますが、チームで話し合った結果であればいいけど、野良のノーマルマッチやランクマッチで、変わったヒーローをピックすると、ピックしただけでreportされることもあるし、もし負ければreport待ったなしなので、変なピックはやめた方がいいと思いますw
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